Steelmaking Raw Materials
製鉄原料
ダストやスラッジを様々な技術で製鉄原料にリサイクル
製鉄所では、鉄鉱石や石炭を主原料としてさまざまな鉄鋼製品を生産しています。鉄鉱石を運搬する工程や溶解・精錬する工程では、巨大な集塵機がたくさん設置されており、 鉄分や炭素分を含んだ多量のダストと呼ばれる微粉が発生します。
また、高温の鋼板を製造する際に使用する冷却水の中には大量の酸化鉄(スラジ)が発生します。
これらのダストやスラジはすべて回収され、当社で乾燥、混合、塊成化など様々な技術を用いて製鉄原料としてリサイクルしています。

原料再生
製鉄所内のダストは極めて微細であるため、そのまま原料として再利用することができません。
そのため、当社で乾燥、混合、塊成化などを施し、製鉄原料として最適な品質に加工処理し、リサイクルしています。

ペレタイザー

ダストペレット
(ダストにセメントを混合し、造粒した人工の鉄鉱石)
還元鉄製造
製鉄所内のダストには、亜鉛を多く含むものがあります。
日本製鉄株式会社は、このようなダストをリサイクルするため、2000年にRHF技術を開発しました。
RHF設備は、ダスト中の亜鉛の分離と酸化した鉄の還元を同時に行うことができる画期的な設備です。
それまでリサイクル困難であったダストの製銑工程及び製鋼工程での再利用が可能となりました。
また、分離した亜鉛は亜鉛精錬メーカーで、新しい亜鉛として生まれ変わります。
当社は、日本製鉄株式会社所有のRHF設備の運転維持管理をしております。
石炭塊成
鉄スクラップや還元ペレットを溶解・還元するための熱源(酸化熱)や炭素源として石炭を用いています。
当社では、石炭を乾燥・微粉化・成分調整する事前処理事業を行っています。

微粉炭